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テキトーに茶髪の隣の椅子に座ると、真っ白な皿に乗る赤く輝くナポリタンが登場した。
「うまそ…」
最近手羽先ばっか食ってた俺にとっては久しぶりのちゃんとしたご飯だ。
「げげげ…このナポリタン、グリーンペッパーが入っているではないか…。うぅ…」
「好き嫌いせずに食べてくださいね。…今ティナとリビー様を呼んで参りますので、少しお待ちください」
「あぁ、よろしくな。…そいで、とりあえず君の名前を聞いてもいいかな?ちなみに私はレナード・フェルセン。この家の当主だ」
ナポリタンとにらめっこしてる俺に凛とした声で話しかけるおじさん。
さっきの取り乱しっぷりからは想像できないほどのエリートオーラとイケメンオーラを振りまいている。声もイケメンとかフザケンナ。
てか名前が思いっきり外国人だけどここ日本じゃないの…?
「あっ…と、レオ、です。」
隣でバクバクナポリタン食べてる少女に引きつつ、俺はなんとなく名前だけ言ってみた。
「レオくんね、了解。どの辺に住んでたの?」
「埼玉県です…」
「……この国の地名は大体覚えてるはずなんだけど…、サイタマケンなんて村は聞いたことないなぁ…」
デスヨネー
「えーっと…」
このままじゃ俺ただの怪しい人じゃん…。
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