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「あー、てか、ここどこなんですか?」
「名前は覚えてたけど…、その他の記憶がないのかい?」
不思議そうに眉をひそめるレナード。
隣でナポリタンを食べてた少女も手を止めて俺のほうに視線を向けていた。
「いや、そういうわけじゃないですけど、俺の住んでた場所とは違うっていうか…違う世界に居たっていうか…」
「違う世界?それがサイタマケン?」
「地球にある日本の中の埼玉県ですね」
「えっ、チキュー?…やっぱり聞いたことないなぁ。ラテラちゃんは知ってる?」
「んー。聞いたことはあるよー」
え?
「昔ー、おまえとおんなじことを言った奴が居たよー。チキューにあるニホンノクニから来たって奴が」
「だ、誰?」
「ひーみーつ。今はおまえと同じくらいの年齢だと思うよぉー」
そう言って、少女はナポリタンを食べるのを再開した。
え、つまり俺と同じようにこの世界に飛ばされた人が居るってこと?
「…まぁ、今は何もわからないし、とりあえずこの話は置いておこうか。ところでレオくんは――――」
沈黙してる俺を見兼ねてレナードは話題を変える
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