2人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
「おっなかすーいたぁナポリタンーやっふーい!!」
しかしレナードの声は扉が開いた音と登場した人の声によってかき消された。
「…リビー、もう少し静かに入ってきてくれないか?お客様がびっくりするだろう?」
元気よく食堂に入ってきたのはピンク色の髪の女。
同い年か年下くらいだろうか。確か頭を殴られる直前にこの子が助けに来てくれたんだっけ…。
「お、お客様がいるの?聞いてないんだけど…って、なんだ君かぁ。目覚めたんだね、良かった」
「あ、ありがとう…。君が助けてくれたんだよね?」
「そうだよ。って言っても、倒れた君を家まで運んだだけだけどね。調子はどう?」
「いい感じっす。ありがとう、ございました」
「いーえ。死ななくて良かったわ」
女は可愛らしくにひひ、と笑う。
最初のコメントを投稿しよう!