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「そうそう、さっき言いたかったんだけど、レオくんは帰る宛あるの?」
「えっ」
もうナポリタンを食べ終わったらしいレナードが口元を拭きながら聞いてきた。
ちなみに俺はまだ食べ終わっていない。フォーク使うの苦手なんだよ
「まぁー異世界からやってきたならないはずだよねぇー」
茶髪少女が俺の皿にピーマンをよけながら呟く。
「んぐっ!?異世界?!」
「ややこしくなるからリビーは黙ってて。ラテラちゃんもね。それで、どうなの?」
舌を出して目を逸らす少女と咽てるピンク女を尻目に俺は首を振る。
「まー、あれっすね。仕事でも見つけて家借りて頑張って生きていきますわ…」
「その黒髪だとなかなかいい仕事は見つからないと思うよぉ。それにその目つきと会話能力の乏しさじゃ商人にもなれないし?剣が得意とかなら騎士にでもなれたかもだけど、そんなふうでもなさそうだしぃ?顔はまぁまぁだけどお腹がちょっとぷにぷにだったからそっちもムリでしょー?」
「そんなに否定します!!?俺泣くよ!?あと俺のお腹のぷにぷにを知ってるんだい!?」
「ほら、寝てるときお腹がチラッと見えてたからぁ、つい!テヘペロ☆」
「ついじゃねぇよ!!!」
最近ストレスで爆食いして太ったんだよね。てかこの世界にもテヘペロはあるんですね超ムカつく!!
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