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「ごほっごほっ…、そ、それなら、うちで雇えばいいんじゃない?ね、お父様ゴホッ」
咽ながらピンク女がレナードに提案する。
雇うって…使用人でもやるの?俺敬語使えないよ?
「…うーん…、まぁいいんだけど…、ラテラちゃんはどう思う?」
「まぁ、このまま世に放って死なせるよりはマシじゃないかなぁ?悪い子じゃないしぃ。むしろかわいそうだしー。でもこいつなんもできなさそうじゃないー?」
かわいそうってなんだよ。できなさそうは否定しないわ。
レナードは少し考えるように腕を組んだが、すぐに顔を上げた。
「ラテラちゃんがそう言うならいいかな。…じゃあ、君を歓迎するとしようか。ようこそ、なんでも屋さんのフェルセン家へ。今日からここが君の家だよ」
「い、いいんですか…?てか、なんでも屋さん…?」
「そ。なんでも屋さん。…でもレオくん何もできなさそうだからお仕事ないかなぁ…」
まじか!!やっと働かずに生活できる!!!と思わず俺はその場に立ち上がってガッツポーズを「あ、でも猫探しくらいはできるよね?」「え」俺は腕を下げ、一瞬で椅子に座った。
「俺動物苦手なんだけど…。」
「げ、そなの?まぁ最近は滅多に依頼来ないし、大丈夫!!」
「え、来ないの??」
「そ。てか、ここ数年で家で動物を飼う風習は消えつつあるからね。最近は人探しばっかりだよ」
「おぉ…、つまり俺は…」
「人手が足りてるときはお留守番かな」
まじか。留守番してるだけでご飯が食べられるとか、美味しすぎるこの仕事。
これはなかなかいい異世界ライフでは??やったぜ!!ハロー幸せな異世界ライフよ!!!
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