1.変な女神

7/11

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
「じゃあ札束を___」 「あーのーさー、さっきからふざけてんの?私は君が欲しいものを聞いてるのー」 ココアを飲みほしたらしいレイナは口を尖らせて俺の足を蹴る。 「だから欲しいもの言ってるじゃん」 俺の言葉を聞いて、レイナは露骨にため息をついた。 「女神様を騙せると思わないで。君がほんとに欲しいものとそれ以外を見分けること…つまり、嘘をついてることくらい簡単にわかるの。」 「まるで俺が嘘をついているような言い草だな。」 「だって、嘘ついてるじゃん。神様にはわかっちゃうんだなーこれが」 イタズラに笑う女神。 その目には、俺の本心が、…真実が見えているのだろうか。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加