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「じゃあ札束を___」
「あーのーさー、さっきからふざけてんの?私は君が欲しいものを聞いてるのー」
ココアを飲みほしたらしいレイナは口を尖らせて俺の足を蹴る。
「だから欲しいもの言ってるじゃん」
俺の言葉を聞いて、レイナは露骨にため息をついた。
「女神様を騙せると思わないで。君がほんとに欲しいものとそれ以外を見分けること…つまり、嘘をついてることくらい簡単にわかるの。」
「まるで俺が嘘をついているような言い草だな。」
「だって、嘘ついてるじゃん。神様にはわかっちゃうんだなーこれが」
イタズラに笑う女神。
その目には、俺の本心が、…真実が見えているのだろうか。
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