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「ねぇ?知ってる?
桜の木の下には死体が埋まってるんだって!」
友達が、そんな話を始めた。
「何か、戦争とかでなくなった人を栄養にして桜が育つからその下には死体があるって聞いたんだ!」
そんなことあるはずがない。
私は、まだしゃべっている友達の話を聞き流し家に帰った。
桜の木の下には死体が埋まってる
家につくと、どこからかそんな呟いたような声が聞こえてきた。
「おばあちゃーん?」
「お帰りなさい。
どうかしたのかい?」
「何でもないよ……。」
おばあちゃんが家にいる。
最近、おばあちゃんは独り言が多くなっているからきっとさっきの呟いたような声もおばあちゃんの独り言だと思い込むことにした。
数日後
私たちも卒業前だったためタイムカプセルを埋めようと仲の良い友達と話し合った。
皆は、手紙と思い出になるものを持ってきて缶のなかにいれた。
「どうせなら、桜の下に埋めない?」
「それ良いね!掘り出すときは桜の綺麗な時がいいね!」
あれから、数年後
皆で約束したタイムカプセルを掘り出す日が来た。
でも、桜の木の前にいるのは私一人だけ。
皆で、埋めるときに私一人だけ熱がでて行けなかった。
皆は、その日に行方不明になった。
次に、桜になるのは私なのだろう…………。
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