入浴剤6種類目

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入浴剤6種類目

私はキラが亡くなった時にお世話になった、ペットの霊園を訪れていた。 キラはここで火葬され、数多くの動物達とここに眠っている。 私は石碑の上にブロッコリーを置いた。ブロッコリーはキラの大好物だった。 うさぎなら人参かバナナじゃないのかと友人には良く言われたものだが、、キラはブロッコリーの芯がとにかく好きだった。 「キラ、お父さんを助けてくれてありがとう…。」 私は手を合わせ、深々と頭を下げた。 霊園では食べ物を供えてはならないという決まりがあったので、私は供えたブロッコリーを家に持ち帰った。 夜、私はいつもキラがいた場所にブロッコリーを置いてから湯船に浸かった。 キラとの日々は夢じゃない。 もちろん妄想でも幻覚でもない。 あの幸せなキラとの入浴の日々を、私は忘れない。 もうすぐ満月の夜だ。 -うさぎ、うさぎ、何見て跳ねる。 浴室には私の歌声が響いた。 私の最愛のうさぎに、愛情と敬意をこめて。
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