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「新三年生?」
「はい、新三年生っス」
「なんか、元気そうだね」
その様子だと告白はうまくいったのかな、と思いながら見上げると、彼はあっけらかんと笑い、
「いや、けっこうヘコんでましたよ。フラれましたから、普通に」
「──え?」
あたしは目を見開いた。
「フラれ、ちゃったんだ……」
切なくてきゅっと胸が掴まれたような感じがして、深くは追及出来なくなった。
「そっか……。ラッキーカラーじゃなかったね、コレ」
代わりにぎこちなく笑って、自分の髪を摘んで引っ張る。
すると彼は「いえ」と短く言って首を横に振る。
「そんなことないっス。それのおかげで、俺直接告れたんスから。いい思い出っス」
「そっか……」
尚も笑う彼に、あたしは少し安堵の息をついた。
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