【1時限目】999年浪人中!

4/4
前へ
/48ページ
次へ
「どういうことでしょう?」 「だって、私はあなたが生まれる前から浪人をしているのですから」 「はい?」 「……ですから、私はあなたが【生まれる前】から浪人をしているのですよ」 「ほう。私の年齢は29歳ですが、それを超える年数を浪人していらっしゃるのですか?」 「ええ。その通りですわ」 「ちなみに、何年浪人されているのかを伺っても?」 「……【999浪】ほどになりますが、何か?」 「え、ええええええ!!!!!!!!!!!!!!!?」  想定を神話級に超えた告白に、言葉とは言えない呻き声を発しながら、僕は自分の意識が遠のいていくのを感じた。  ***  こうして、僕と姫様の【1000年目】の受験戦争が、幕を開けた。 ======= 感想評価などいただけると悶えます~( ´∀`)/
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

94人が本棚に入れています
本棚に追加