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「どういうことでしょう?」
「だって、私はあなたが生まれる前から浪人をしているのですから」
「はい?」
「……ですから、私はあなたが【生まれる前】から浪人をしているのですよ」
「ほう。私の年齢は29歳ですが、それを超える年数を浪人していらっしゃるのですか?」
「ええ。その通りですわ」
「ちなみに、何年浪人されているのかを伺っても?」
「……【999浪】ほどになりますが、何か?」
「え、ええええええ!!!!!!!!!!!!!!!?」
想定を神話級に超えた告白に、言葉とは言えない呻き声を発しながら、僕は自分の意識が遠のいていくのを感じた。
***
こうして、僕と姫様の【1000年目】の受験戦争が、幕を開けた。
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