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ぼんやりと、窓の外を眺めていると
とびらをノックの音が聞こえてきて
『桜ちゃん、ちょっといい?』って
顔を覗き込んできたのは、30代くらいの髪は
緩やかなウェーブがかかった爽やかな雰囲気がする私の担当医の先生の、朝比奈涼先生だ。
『桜ちゃん、具合は、どう?桜ちゃんが、倒れたって聞いて、心配したけど、さっきより、顔色も良くなってきたかな?どうする?点滴が終わって、帰るか、2~3日泊まってく?』
泊まるのは、しばらく勘弁してください。
点滴が終わって帰れるなら、帰りたいです。って言うと、
先生は、『僕は、桜ちゃんに、弱いから、今回だけは、点滴が終わったら、帰っていいよ。ただし、無理は、禁物だからね?分かりましたか?』
はいわかりました。というと、了解って言って
私の頭を、軽く撫でて、お母さんに、軽く会釈して
『お母さん、今回は、点滴が終わったら帰っていいので、お大事に』といって、病室を出て行った。
お母さんが、ありがとうございます。って頭を下げて挨拶をして
私に、点滴が終わったら帰っていいんだってよかったね。って微笑んだ。
お母さんいつも、ごめんね。ありがとう。
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