第3章

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看護人が何事かと駆けつける。 「どうしました!?」 女は笑いながら答えた。 「私の中の永遠が生まれたの。あの子は大きくなって旅立ちました。見て!世界が生まれ変わる!」 看護人の前で、女の目の色が変わっていく。 その目に正気の色はなかった。 歪んだ笑い声の中、男の子の声がする。 お母さん。 僕、生まれました。 こおんなにみにくいぼくだけどぉ 愛してくれるかなあ? おわり。
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