前世の記憶

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マリアは、ニコっと笑った。 「えぇ、いいわ。 何色のお花がいい? 」 マリアは、そう言って、カールの顔を覗き込んだ。 マリアが、そう聞くと、カールは、マリアのことをじっと、見つめた。 「マリアは…何色が好き?」 カールは、そう言って、首を傾げた。 「えっ?私の好きな色!?」 マリアは、そう聞き直し、驚いた顔をしてカールを見つめた。 「そう。 マリアの好きな色!!」 「…私は、ピンクが好きだけど…どうして?」 マリアは、カールに聞かれ、そう答えると、首を傾げた。 「それじゃあ…ピンクの花をちょうだい!!」 カールは、そう言って、無邪気な笑みを見せた。 マリアは、不思議そうな顔をしながらも、ピンクの花を、カゴから出し、カールに渡した。 「ありがとう!! マリア、少しかかんでくれる?」 カールは、そう言うと、ニコッと笑った。 「えっ!? かがめば…いいの?」 マリアは、戸惑いながら、少しかがんだ。 すると、カールは、マリアの髪に、ピンクの花を刺した。 「えっ? 何してるの?」 「今日、出会った記念に、プレゼント!! マリア、よく似合ってるよ!!」 カールは、そう言って、微笑んだ。 「あっ…ありがとう…。」 マリアは、カールの言動に、顔を真っ赤にしながら、お礼を言った。
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