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パパからの誘いに思わず飛び跳ねて喜びをあらわにすると、内容を確認もせずに二つ返事で「うん!」と受けてしまった。
まさか、それが失敗の始まりだったとは……。
だけど、もともと乗せられやすい性格とは言え、それを差し引いても有頂天になっていたのは仕方ないと思う。
なぜなら生まれて初めてのアルバイトなのだから……。
どんな出会いが待っているんだろう。
私の『青春』の第一歩が待ち受けているに違いない。
もし過去にさかのぼれるなら、そんな風に浮かれている自分を全力で止めてあげたい。
もちろん未来からやってきた自分に出会うはずもなく、日に日に期待は膨らんでいった。
――私、初めてバイトするの! 見られるのが恥ずかしいからフリーマーケットに来ないでね!
と、親友のたまちゃんとマユに話していたのだが、当然ながらこれは「ぜったいに来てね!」という言葉の裏返しだ。
その証拠に前日の夜中まで、スマホで「明日はフリーマーケットだからね! 私を探しちゃダメだよ!」と何度も彼女たちに念を押し続けていたのだから、自分でもお調子者の性格に呆れてしまう。
こうして胸がはちきれんばかりに高鳴る中、イベント広場から少し離れた場所に設置されたフリーマーケットの運営本部へと足を運んだのだった。
……が、しかし。
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