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「そうなんだ。何か、女性の扱いに不馴れだから、ドーテーなのかと思った」 「……はぁ」 「で、どうなのよ」 「どう、と言うと」 「ほら、女と男では感じかたが違うって言うじゃない。やっぱり、こう……違うの?」 「あああ、もう。ここ、ファミレスですよ! 健全なちびっ子や多感な高校生がいるんです! 真っ昼間から止めてくださいよ!」 「あ、ビールと餃子美味しそう」 「聞いてないし! というか、仕事中に飲まないでください!」  昼休憩のため立ち寄ったファミリーレストラン。男の嘆きが賑やかな店内に散らばっていく。悠真はがっくりと肩を落とした。  彼女には恥じらいというものがない。  気になれば、よく通る声で何でも質問をする。本人は全く悪気がない上、答えを渋るとすぐにしかめ面を作る。整った顔が歪むのは何とも言えない怖さがあった。  これではどちらが先輩か分からない。
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