8084人が本棚に入れています
本棚に追加
「我、時空神との盟約によりこの地に召喚されり。召喚者よ、我に何を望む……」
広い居間のような部屋に重々しい俺の声が響いた。
我ながらいい雰囲気を出している。
お約束のセリフをかますと目の前の女性は緊張したように喉を鳴らした。
「我が名はクララ・アンスバッハ。エッバベルク騎士爵アンスバッハ家の当主である。我は望む。召喚獣よ、我が従者として王都へ同道し我が軍務を助けてほしい」
もしかしてそれは長期任務ですか?
この人……面倒くさい召喚者かも。
最初のコメントを投稿しよう!