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ただ両世界で活動し続けると体力が続かなくなりそうだ。
そんな時は狭間の部屋で休めばいいかな。
あそこは時間の流れを無視できるそうだからいい休養になるだろう。
ネット小説とか読みながら長時間ゴロゴロするチャンスかもしれない。
「わかりました。労働時間については後で細かい点を詰めましょう。それで報酬のことなんですが」
「報酬というと……賃金のことであろうか? それとも他に生贄のようなものが必要なのか!?」
俺は邪神か!
いっそ12人の処女でも要求してやろうか!?
「いえ……生贄など必要ありません。賃金を頂ければそれで充分です」
労働の対価を求めることは別に構わないとイケメンさんも言ってたもんね。
「承知した。だが恥ずかしいことだがアンスバッハ家は裕福な貴族ではないのだ。そこのところは理解してもらいたい」
ありゃ、低賃金の予感。
「それでどれくらいの給金が頂けるのでしょうか?」
「一日600マルケスと考えているのだが……」
600マルケスって、600円じゃないか!
日給600円?
時給じゃないよな!?
なんぼなんでも安すぎだろう!
日本国だったら労働基準監督署が黙ってないぞ!
「これでも奮発したつもりなのだ。王都にいる労働者の平均収入はこれくらいだと聞いている」
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