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「お、お前…。」
黒瀬達也は今度は神妙な顔になった。
いや、十分巻き込んでますけどね…。
「なるほど、ご主人を巻き込みたくはないけど、もしかしたら救えるかもしれないので第三者のふりをして助けを求めたと言う訳ですね?文面を親しい人としたのは自分が関与してなければご主人は動かないだろうと踏んでギリギリ匂わせる表現ですが、後でなんとでも言い逃れできますからね。」
と主人がなぜか黒瀬みゆきの心情を解説した。
「そう、まぁ、それで、豪代くんに協力してもらってそのとんでもないLINEをどうしたら良いか相談した訳。」
豪代進は黒瀬部長より頼りにされてたと知ってまんざらでもない顔をした。
「まぁ、黒瀬達也さんの返信メールで白井雪さんが録画している事を知ってしまったみゆきさんとしては消去法的に豪代進さんの部屋に行くしかないとも思えますけどね。」
主人が余計な推理を披露したので豪代進の顔がもとに戻った。
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