しあわせになってしあわせ

　私は、ＦＣ東京というサッカーチームを応援している。

　ただ、普通のＦＣ東京ファンとして、ちょっと変わっているのは、応援歴が、ちょっとながいということだ。

　応援し始めたのは、チームの名前がまだ、ＦＣ東京と呼ばれる前の、東京瓦斯サッカー部だった時からだ。

　そう、今でこそＪリーグ内でも、上位の観客動員数を誇る人気サッカーチームになっているＦＣ東京だが、元々このサッカーチームの前身は、実業団チームの東京瓦斯サッカー部だったのだ。

　だが別に、観戦歴がながいとか、人気が出るチームを先回りして応援してたので、先見の明がある。などと自慢がしたい訳ではない。

　この企業が母体だったので、この企業に昔から愛着があった、という事を伝えたかったのだ。

　そしてＪリーグチームとなった今でも、東京ガスはＦＣ東京の筆頭株主であり、メインスポンサーだ。

　Ｊリーグはチームに企業名を名乗ることを許していないので、日本のサッカーファンは、その応援している出資企業をリスペクトする風土がある。

　だからファンは、チームに出資してくれている企業に感謝の気持ちを込めて、その企業の商品を率先して買い、その出資企業に貢献しようとするのだ。

　例えば、Ｊリーグのチームには自動車メーカー企業が多い、浦和レッズだったり、名古屋グランパスだったり、横浜Ｆマリノスだったり、サンフレッチェ広島などだ。

　そんなチームのサポーターは、往々にしてマイカーがその出資企業の車だったりする。そうして、ファンは出資企業に貢いで感謝の気持ちを表すのだ。

　しかし、チーム出資企業に貢献すると言っても、やはり自動車を購入するというのはなかなか気軽に出来るものじゃない。

　そんな中、この出資企業に貢献する買い物の話題の際に、ＦＣ東京のファンの間で言われているワードがあった。