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五人乗りの車に乗って市民プールへ。
昔は自動車免許というのがあったのだけど、今の自動運転の車に免許は必要ない。
駐車場に到着すると、夏の焼けるような太陽がアスファルトを熱している。
私は日傘にアイリさんを一緒に入れる。
マナミちゃんとラミちゃんは麦わら帽子。
「女性四人、お願いしまーす☆」
入場料を支払って更衣室へ。
当然のことだけど、他の女性も居る。
「え、え、え。ミズギ、というのは‥‥アレですの?」
両手で目を覆いつつ、チラチラと見ているアイリさん。
「そうよ☆ 今日は4人でプールの男性客の目を釘付けにしてやりましょ!」
ちょうど四つ並んだ空きロッカーへと走り、手招きをするマナミちゃんがポーズをとる。
一瞬、殺気を帯びた視線がマナミちゃんに集まった。
「マナミちゃん、それは燥ぎ過ぎやで」
「はーい」
ふふっ、若さねー。
「着替えながら日焼け止めクリームも塗ってね。届かない所は塗り合って。若いからって日焼けし過ぎると将来に響くわよー?」
私は冬でも外出時に露出する部分には日焼け止めを塗っているわ。
美貌を保つための秘訣よ。
「所で、エフィ博士って何歳なんです?」
「私も気になるー!」
「ふふふ、極秘事項よ」
そんな話をしながら着替える。
大胆にもピンクのビキニのマナミちゃんと白いビキニのラミちゃん。
「そ、そんな格好‥‥わたくし、恥ずかしくて、できませんわ!」
「じゃあ、ワンピースタイプがいいわね‥‥ここは、これがいいと思うんだけど、どうかしら?」
ウインドウの水着をマナミちゃんとラミちゃんに見せる。
「これは‥‥ある意味、似合いすぎて視線を集めそうやわ」
「アタシも賛成~♪」
「ポチッとね」
アイリさんに光線を当てると着物姿からスクール水着姿になる。
「手も足もこんなに露出して‥‥恥ずかしくて死んでしまいそうですわ」
蹲ってしまうアイリさん。
「よう似合っとるよ、自信持って、アイリさん」
「大丈夫だから、ほら、みんなおなしせような格好でしょ?」
アイリさんの事は、ラミちゃんとマナミちゃんに任せて、私も着替える。
黒のビキニ姿で日焼け止めクリームを塗り始める。
黒は一番光を吸収してくれる色だから、日焼け止めに最も有効なのよ。
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