本編第十二話の裏話 市民プールとラサの悲劇(ライトノベル版)

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「ちょ、エフィ博士! 大人だからって、そのボディは反則よ!」 「白衣姿でも相当やと思ってたけど、こら爆弾やわ‥‥」 「そうかしら? 褒め言葉として受けとるわね☆」 「えっと、まずアタシ達三人が入り口のシャワーが終わったくらいに登場って事で!」 「そんなに気にしなくても、みんな魅力的よ?」 「嬉しいですけど、そのスタイルで言われると‥‥」 「分かったわ。先に行ってらっしゃい」 「「はーい」」 「ほら、アイリさんも!」  マナミちゃんとラミちゃんが脇に手を通して運ぼうとして、手が通り抜けてしまう。 「はい、立って立って」 「は、はい‥‥」  三人は更衣室からプールのある階段へ、少し覗いているとシャワーでキャーキャーと燥いでる。  やっばり可愛いじゃない。  男性客の視線を集めてるわね。  あら、シャワーを抜けた途端に3人組の男子にナンパされてるみたいだわ。  頃合い‥‥よね?  私は更衣室の扉を開いて入場する。  特に私を気にしてる男性は居なさそうね。  冷たいシャワーを浴びてから、 「お待たせ」  ナンパ三人組が口を開けて私を見てる。 「いきなりナンパされちゃいました☆」 「あ、あの、もしかしてグラビアアイドルとかですか!?」 「カキ氷でもジュースでも奢ります!」 「私は、科学者なんだけど‥‥」 「マジで!? 勿体無い!」  その騒ぎで私に視線が集まってしまった。 「せっかくだから御馳走になりましょ。私はアイスティーとレモンのカキ氷で」 「アタシは、オレンジジュースとブルーハワイにしようかな☆」 「ウチは、アップルシュースと苺のカキ氷で」 「わたくし、こんなにたくさんの殿方の前でこんな格好は恥ずかしくて‥‥」  アイリさんはラミちゃんの後ろに隠れてる。  飲食はできないのが残念よね。 「ひとまず三人分でいいわよ☆ そこの空いてるビーチパラソルに移動しとくわね」  軽くウインクしてみた。 「「「行ってきます!」」」  プールサイドでダッシュは危ないと思うけど‥‥まあ、いいわよね。
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