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「おっしゃ! 勝ちっ!」
予想通り勝った子がマナミちゃんとラミちゃんの間へ。
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暫くビーチボールで遊んで、お昼時、監視員が、
「プールの消毒をします、一度、皆さん上がって下さい!」
大人しくビーチパラソルの下に。
テーブルの飲み物は、どれが誰のか分からなくなっちゃってるし、たぶんヌルくなってる。
「あ、これ紅茶だ、すんません」
私をナンパしようとしてたナンバ君が私にカップを差し出す。
狙ってやったのかしら?
「いいわよ、あげるわ」
一方通行の間接キッスの御褒美くらいあげてもいいかしらね。
それを見た二人の男子もカップを慌てて取って、
「ありゃ、アップルシュースだ。ごめん、飲む?」
「こっちはオレンジ‥‥ごめんね」
二人共も受取拒否。
「どの店も混んでそうね‥‥」
「んじゃ俺らでテキトーに買ってきますよ! なっ!」
「「オッケー!」」
「ありがと、のんびりさせてもらうわね」
しばらくすると、定番のフランクフルトやアメリカンドック、飲み物を持って集まる。
「アリガト☆ いただきまーす」
まさかナンパ男子と遊ぶとは想定外だけど、たまには、こういうのもいいわね。
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プールが解禁になって1時間ほど水遊び。
「日差しも強くなってきたし、そろそろ帰りましょうか」
「「はーい」」
「は、はい‥‥」
「楽しかったぁ。ありがとーラミさん!」
「ほななー」
ラミちゃんも律儀に手を振り返す。
「テメーだけ、ずりーぞ!」
「羨ましがりやがれ」
「おら、息いっぱい吸い込んどけよ!」
ラミちゃんの連絡先をGETした子が二人に頭を掴まれて沈められてるわね。
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更衣室ではシャワーを浴びる前にアイリさんの服装をいつもの着物に戻す。
「恥ずかしすぎて死ぬかと思いましたわ‥‥ここに行く時は三人でどうぞ」
「ラーさんと一緒でも?」
「え。そ、それは‥‥ラサ様に、あのような恥ずかしい格好を見られたら本当に死んでしまいますわ」
幽霊のアイリさんが死ぬなんて、不思議に笑みが零れてしまうわね。
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