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後日談 挑戦状
マザーコンピュータが人間の支配下に戻り、人類の絶滅してしまった大陸へと、多くの会社が開拓争いを始めている。
自然化された大陸には貴重な素材がたくさんある。
本当に人間は同じ歴史を繰り返してしまうかも知れないという危惧。
皆、傷も癒えて快復したけど、私とラサ君が恋人同士になった事で波乱が起きている。
「わたくし、見ていられませんわ‥‥」
涙を流し、クリムゾンウインドに閉じこもってしまったアイリさん。
マナミちゃんは、剣道部に休部届けを出して、研究所に足を運ぶ事も少なくなっている。
ラサ君を避けるようになってしまった。
ラミちゃんは闇将軍期間の単位を取り戻そうと勉学に励んでいる。
自然と研究所では、ラサ君と二人きりの時間が増えた。
と言ってもラサ君は、まだ高校生。
節度ある清い交際よ。
もう二度と起動する事は無いと思うけど、アーマード超合金Sジェネラル・ギガラーサーMkⅣのメンテナンスは定期的にしているわ。
-
季節は移ろい、秋。
ラサ君と京都まで紅葉狩りに行ったりと恋人らしくデートから帰還した、ある日。
研究所に挑戦状が届いた。
【挑戦状】
【我は赤い彗星AIである。至高の機体が完成した。アーマード超合金Sジェネラル・ギガラーサーMkⅣとの再戦を希望する。人工衛星グランマ残骸地点にて11月11日まで待つ。再戦が行われなかった場合、人類根絶のため地球に突撃する。以上】
「ん、映像も添付されてるわね‥‥これは!」
人工衛星グランマ攻略戦で戦った赤い彗星AIの機体に似ている。
「背部の大型可動式バーニアバインダー、各所に配された多数のバーニアスラスター‥‥小説とゲームで出てきた最終型や!」
「知っているのね?」
「勿論‥‥あのグランマでの機体より遥かに機動力・攻撃力が高いねん。アーマード超合金Sジェネラル・ギガラーサーMkⅣやないと止められん。行かんとホンマに人類は絶滅させられてまう‥‥」
ラサ君は、通信デバイスを起動させる。
「何よ、アタシ忙しいんだけど!」
「そうツンケンすんなや。マナミ、赤い彗星AIから挑戦状が来たんや。止められるのはアーマード超合金Sジェネラル・ギガラーサーMkⅣしか無いんや! 期限は11月11日まで、何とか日程空けてくれんか?」
「アタシが必要?」
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