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「今日はこのくらいにしておくか」
夕日が差し込んでいる部屋を見回しながら、あたしは言った。
まだ段ボール箱の中に入っている荷物はあるけれど、少しずつでいいから片づけよう。
「それにしても、本当にここに住むんだな…」
ベッドやクローゼットは実家から持ってきたけれど、後は必要なものがあったら買いそろえればいいと思ったので持ってこなかった。
自分の部屋を持つことはもちろんのこと、寝室も別々にしてもらった。
お互いのことを知らないんだから当然のことである。
「小春ちゃん、終わった?」
朝比奈さんが部屋に入ってきて声をかけてきた。
「ええ、キリのいいところで終わりました。
後は…少しずつですけれど片付けます」
あたしがそう答えたら、
「何か手伝って欲しいことがあったらいつでも言っていいから」
朝比奈さんが言った。
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