第1章*結婚

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「はい、できたよ」 朝比奈さんの声にテーブルの方に向かうと、明太子のパスタがテーブルのうえに置かれていた。 なるほど…でも味の方はどうなのかと言う話である。 「いただきます」 「はい、どうぞ」 フォークを手に持つと、パスタを巻いた。 口に入れてみると…これは美味い。 「どうかな? 小春ちゃんの口にあったかな?」 そう聞いてきた朝比奈さんに、 「フツーじゃないですか」 あたしは答えると、パスタを口に入れた。 「やった」 素っ気なく答えたと言うのに、朝比奈さんは嬉しそうだった。 何が“やった”だ。 パスタを食べながら心の中で呟いた。
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