第2章*ライブ

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――ジリリリリッ…! 鳴っている目覚まし時計に向かって手を伸ばして止めると、ベッドから出た。 一瞬だけ自分がどこにいるのかわからなかったが、すぐに理解した。 そうだ、結婚したから朝比奈さんと一緒に住むことになったんだった。 着ていたパジャマを脱ぐと、黒のスキニージーンズとTシャツに着替えた。 髪の毛を編み込んでヘアピンでとめると、 「よし、できた」 これで仕事に行く準備は完了だ。 カバンを持って部屋のドアを開けると、みそ汁のいい匂いがした。 リビングに顔を出すと、 「おはよう、小春ちゃん」 エプロン姿の朝比奈さんがキッチンから迎えてくれた。 「あ、おはようございます…」 あたしはあいさつを返すと、顔を洗うために洗面所の方へと足を向かわせた。
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