第2章*ライブ

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テーブルのうえには白いご飯と大根と油揚げのみそ汁と目玉焼き、きゅうりの浅漬けがあった。 すごいな、旅館の朝食みたい。 「さあ、食べようか」 朝比奈さんがそう言って椅子に腰を下ろしたので、あたしはその向かい側の椅子に腰を下ろした。 「いただきます」 朝ご飯を食べないとやって行けないことには変わりはない。 箸で黙々とつまみながら口に入れていたら、 「何かしゃべらない?」 朝比奈さんが声をかけてきた。 「何をですか?」 あたしは言い返すと、きゅうりの浅漬けをパリポリと噛んだ。 一体何をしゃべろって言うのよ。 心の中で呟いたら、 「楽しい食事はおしゃべりからって言うじゃない」 朝比奈さんが言ってきた。
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