第1章*結婚

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結婚――それは、人生の墓場である。 愛しあっている者同士が夫婦になって、死が2人を別つまで生涯を共にする。 あたしは別に結婚と言うものには興味がない。 結婚したいとも思っていない。 マンガ、音楽、ライブ、ラーメンめぐり、甘味処めぐり、旅行…などと言うように趣味を最優先にしたいため、結婚はおろか恋愛を考えていない。 それよりも、1人の時間の方が大事だ。 結婚したら家庭に縛られないといけないうえに、1人の時間がなくなってしまう。 そう思っていたはずなのに、 「何てこったパンナコッタ…」 新しく暮らすことになった新居で、あたしは呟いた。
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