決心

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「…そういえば……蓮と初めて会った日も、寒くて…雪の予報が出てたっけ」 慶太郎は窓の方に振り返ると、そう呟いた。 「実はさ、白状すると」 慶太郎が椅子から立ち上がった。 蓮もゆっくりと立ち上がった。 「一目惚れだったんだ」 照れ臭そうに微笑むと、そっとあたりを伺って。 もう一度、蓮にキスをした。 触れるだけのキス。 それでも、最初のキスよりも長い時間触れて、離れた瞬間に蓮は大きく息を吸い込んだ。
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