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忘れたくても忘れられない記憶。
それは。
避けては通れない事実。
話したくない秘密。
ここ一年、ほとんど思い出す事がなかった。
でも、心の片隅を陣取っていて、時々忘れないよう釘をさすように、頭を覗かせていた。
泊まるっていうことは。
そういう事…だよね。
全身から冷や汗が吹き出すような感覚に陥った。
激しい動悸が蓮を襲った。
もし素直に話したら、慶太郎はどんな顔をするのかな。
軽蔑、するだろうか。
がっかり、するかな。
幻滅、するかもしれない。
嫌われる、かもしれない。
去っていってしまう、かもしれない…。
でも、話さないといけない。
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