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「…あ…っと、いや…一緒にまだいれたらなって…」
蓮のその様子に、もう少し段階を踏んだ方が良かったかと、慶太郎はシドロモドロになった。
まずい。
酔いに任せて早まった。
落ち着け、焦るな。
明日には、蓮は俺の奥さんになるんだから。
だから…。
慶太郎は、目を泳がせながら。
冷静さを取り戻そうと必死だった。
蓮は慶太郎に気づかれないように呼吸を整えると、耳元に口を寄せた。
「…あのね。その…私、今日ね…。生理なの…」
恥ずかしそうに微笑みながら、慶太郎を見つめた。
普段通りに。
大丈夫。
落ち着いて。
話さないといけない…でも、それは今ではない。
まだ、話さない。
話せない。
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