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まるで、酔っ払ってカラオケの部屋をを間違えた人のように、慶太郎は顔を少し赤らめると、蓮から視線を外した。 「あ!いや!そ、その…、そ、そんな訳ではないんだけど…。あの、本当に…ただ一緒にいたいって…思っただけで。あ…でも、蓮が迷惑だったら…」 慶太郎は、やっぱりシドロモドロに、いかに下心がないかを説明しようとしていた。 そんな様子がおかしくて、スクエアのビジネスライクな慶太郎とのギャップが、とても微笑ましくて可愛くて。 蓮はプッと吹き出した。 「…今夜、泊まらせてもらっていい?」 「……う、うん!ち、散らかってるけど、すぐ片付けるから」 慶太郎は子供のように顔を綻ばせると。 蓮の右手に、長くきれいなその指を絡めた。
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