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「蓮、やっぱり…今夜はお互いに自分の部屋へ帰ろう」
え…?
今、なんて…。
蓮は不安そうな瞳で慶太郎を見上げた。
慶太郎は、まだ蓮の瞳を見ない。
「…なんで?」
蓮の中で、不安がむくむくと大きくなっていった。
私はまともに恋愛した事ない。
いつも物分かりのいいフリをして、こうやって自分からキスしたり、告白したこともなかった。
自分から何かしたりしない方が、傷つかなくて済むから。
でも、いつも後悔ばかりだから、慶太郎の事で後悔はしたくないって思って。
勇気を出してキスしたんだ。
もしかしたら、慶太郎は自分からキスするような子は嫌なのかもしれない。
どうしよう。
自分からキスなんてしなければ良かった…。
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