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蓮は動揺していた。自分から、男の人の腕に触れたことに驚いていた。
「おつかれさまです。…ええ、大丈夫です。え?明後日?はい、分かりました。2時から打ち合わせですね。…スクエアのヤナカさん。はい、承知いたしました。…はい、よろしくお願いします」
おつかれさまです。そう言って電話を切ると、手帳を出して書き込んだ。
私…この人に触れた…。
電話の内容を書き留める横で、蓮の心臓は苦しいぐらいに、鼓動を打っていた。
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