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桜舞う公園の夕方。
一本の桜の木の下で、とある中学生の男の子が想いを寄せる同級生に告白を決行した。
その二人の間には、白い装束を着て烏帽子を被った男の子がいたが、同級生の二人は気付かない。
何故なら彼は桜の精霊だから見えないのだ。
「お前のことが好きだ!」
「……私も」
男の子は、女の子を抱き寄せる。
桜の精霊の男の子は、両手で顔を覆う。
覆ったが指の隙間から二人をじっと見つめる。
男の子は、女の子に口づけをする。
桜の精霊の男の子のは、両手を頭の上に持っていき拍手をする。
「この桜の下で告白して正解だった。この桜には恋愛を司る精霊がいるっていうからな」
桜の精霊の男の子は、男の子には向かって親指を立てた。
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