桜の精霊は小さな男の子

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桜の精霊の男の子は、見目麗しい姿をしているが、それは人の目には見えない。 喋ることも出来はしないが、暇ではない。 何故なら桜は愛される植物だからだ。 中学生のカップルの告白が成功したのは卒業の季節だった。 それから時は移り、今は桜真っ盛り。 人々は、花見を楽しんでいる。 桜の精霊の男の子がいる木の下で近くの会社の人たちが花見をしていた。 みんながみんな、楽しく過ごしているのを桜の精霊の男の子も楽しく見ていた。 桜の精霊の男の子には、この会社の中にお気に入りの女の子がいる。 ちょっと慌てん坊な女の子。 やっと、お酒の飲める年齢になったみたいで、顔を真っ赤にして頑張っていたが、酔いが回ってころんとシートの上で寝転んだ。 その女の子は、花見なので私服のようだが、スカートをはいていた。 足を桜の精霊の男の子に向けていたため、桜の精霊の男の子は地べたに這いつくばり、スカートの中身を覗こうとした。
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