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エピローグ
僕はある日から君に出会いそして、恋に落ちたーー
でもそれは今思えば、間違いだったのかもしれない…いや、間違いだったらよかった……
もし間違いなら、こんなにまで傷つかなくて済んだのに……
私はあの日からあなたに恋をしたーーー
でも今は、あなたに恋をした事を心のそこから後悔している私がいるーー
だってあなたに恋をしなければ、こんなにも傷つくことなんてなかった…
そう、私たちは桜の木の下で初めてあなたに恋をして、そして失恋したーーーー
少女漫画のように私たちも桜の木の下であなたとキスをして結ばれたかった。
でも、僕も、私も…選ばれなかったーーー
どうして僕じゃなかったんだろう?
どうして僕の恋は少女漫画のように美しくないんだろう…こんなに君を想う僕の心の行き場は一体どこにあると言うのだろう…
ずっとあなたが好きだったーーー
でもあなたは私を見ずにあの子を見た。
ずっと前からあなたを好きな私ではなく、優しい笑顔であなたの前にいる、まだあなたを知らないあの子をあなたは見ていた……
あなたはいつだって私を都合良く大切な友だちだと言った。
でもあなたは私の事なんて全然見ていない…
本当の私はずっとあなたに恋しているのに、それをあなたは知らない。
僕たちはただ君のその閉じた瞳に映りたかっただけなんだ。
でも君はいつだって僕を見ていない…
だって君が見ているのは最初からあいつしか見ていないのだから。
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