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「えっ…それは本当ですか!」香織
「ええ、本当よ…よかったわね早瀬さん」教授
「ありがとうございます!教授…!」香織
香織は突然の知らせとあまりの嬉しさに胸がいっぱいになって気がつけば軽く涙を浮かべていた。
そしてその事を誰よりも1番最初に彼に伝えたいと思ったーー
誰よりも彼女の成功を望んでくれている颯太に早く会って話したいと香織は嬉し涙を浮かべながら強くそう思っていた。
そして待ち合わせのカフェに先に着いたのは颯太だった。
颯太は時計を見ながら香織の到着が遅いことに少し心配していた。
すると勢いよく向こうのカフェの扉が開く音が彼の耳に聞こえた。
「颯太くん!」香織
そう呼ばれてふと顔を上げて扉の方に目を向けるとそこには嬉しそうに見つけた彼の名前を呼ぶ彼女がいたーー。
「香織…」颯太
店に入ってきた彼女の姿を見つけて彼はそっと呟くようにそう言った。
そして香織はそのまますぐに颯太が座っている席まで行った。
「ごめん待った?」香織
少し申し訳なさそうにそう言いながら颯太の向かいの席に座った。
そんな彼女に少し呆れつつもふっと笑って言った。
「まったく…少し心配したんだぞ遅れるなんてどうしたんだ?」颯太
「実はね、昨年のコンテストの結果が出たの」香織
「大賞だってーー」香織
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