第4章 惹かれていく心

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第4章 惹かれていく心

そして大学内にある図書館では雪美が1人で橘くんから借りたノートを静かに読んでいた。 「すごい…こんなに細かく書き留めるなんて…ふふっ」雪美 彼女はそっと呟くようにそう言って静かに微笑んだ。 そのノートは今までの心理学の授業内容がわかりやすくまとめて書かれていた。 彼女は借りたそのノートを見て書き写しながら興味深く読んでいた。 「次はいつ会えるかな…」雪美 彼女はノートを書くペンを片手にふと冬の窓を見つめながら何気なくそんな事をそっと1人呟いた。 それからしばらくして、その日の授業が全て終わって香織は筆記用具などをすぐに片付けるとそのまま教室を出ようと扉に向かうとさっきまで授業を行っていた教授が彼女を呼び止めた。 「早瀬さん待って」教授 「はい…」香織 香織は足を止めて呼び止める教授の方に向き直ってそう軽く返事をすると、その教授はとても機嫌よく微笑みながら話を切り出した。 「あのね早瀬さん、実はさっき大学に連絡がきて」教授 「はい…何でしょうか?」香織 香織は少し怪しんだ様子で不安に思いながらそう聞くと、次の教授の言葉でその表情は一変した。 「あなたが昨年応募してた広告デザインコンテストの結果ーー」教授 「あなたが大賞に選ばれたわよ…本当におめでとう早瀬さんーー」教授
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