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離れに戻るとすぐに孤月がつめよってきた。
「冬弥、帰ろう。無理だといって依頼を断ることなどあたりまえにあることだ。プライドとか中途半端に依頼を投げ出してしまう罪悪感や責任感など、そんなことを気にしている場合ではない。命を失ってしまっては話にならないぞ」
すでに、部屋には着替えの寝間着が枕元に置かれていた。
慌てて取りに走っていったとはいえ、それにしても手際がいい。
少し水がかかっただけであまり気にはならなかったが、せっかく用意してくれたのだから袖を通す。
浩一さんのものだろうか。
少しばかり手足の丈が足りなかった。
脱いだ寝間着をきちんとたたんで布団の脇に置いておく。
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