エピローグ

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「まあ、俺のことが必要になったらいつでも頼ってきていいぞ小娘。特別に可愛がってやる」 「小娘ではないと何度言ったらわかる。誰が貴様に頼るか、っていうか、可愛がってやるなどと嫌らしい言い方をするな。呪われろ!」 「こ、孤月!」  暴言を吐きまくる孤月を宥め、もう一度感謝の言葉を師匠に述べると、冬弥は師匠のマンションを後にした。  というよりも、忙しいからといって追い出されたのだ。が、ちゃっかり、油淋鶏が食べたいとねだられ夕飯の支度をさせられたところは師匠らしい。  車に乗り込んだ冬弥は、助手席に座る孤月に視線を向ける。 「孤月」 「なんだ? あらたまった顔をして」 「ありがとう、孤月」  真顔で礼を言う冬弥に、孤月は顔を真っ赤に染めた。 「孤月にもほんとうに助けられた。感謝している」 「私は何もしていない。それに、私などいなくても冬弥は……」 「ううん。孤月がいつも側にいてくれて、心強いと思ってる」
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