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   彼が、ホントのヒーローかも怪しいし。  やだ、なんか震えが、でてきちゃった・・・  どうしよう、でも、でも、彼には、  彼には、私の考えてることは、ぜったい悟られちゃいけない。  何をされるか、わからないもの・・・  彼には・・・えっ、ウソっ!!  彼が・・・近づいてくる・・・  私の部屋に入ってくる・・・  私には、わかる。  なんでか、わからないけど、  カンかな?  とにかく彼が近づいてる・・・  どうしよう、どうしよう・・・  とっさに部屋の隅の1面鏡台に近づき、  口紅を手にとる。  どうしよう、ど、どうしよう・・・  震える手で、ゆっくり口に口紅を塗る。  来る、来る、来るよ、来るよぉ、  彼が来ちゃうよぉ、  彼が来ちゃう、  彼が・・・・  ・・・彼・・・・が・・・・  
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