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   目の前の鏡を、じっとみつめている。  その男は、手に持っていた口紅を投げ捨て、  口についた口紅を、手の甲でぬぐうと、  少し口元をゆるませた。  「やれやれ、俺の出番だな」  その男、冬月鈴男は、足元の、真っ赤なマスクを手にとると、  いつものように、ヒーローへと変身していくのだった。                                             END  
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