1.赤い糸が繋がった日

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「はぁー…」 「なにを溜息… 」 「ひぁッ?!びっくりしたぁ…!!」 「いやいや俺がびっくりだから……!心臓に悪いわ!!」 「あ、ありがとう…真弦」 「ん、そいじゃ…セットしてくるわ」 そう言ってケースからゲーム機を出す彼 とても、後姿が男らしくなってきて…変に胸がきゅってなる… 「なぁ」 「は、はい」 「?ほらコントローラー、…やろうぜ!」 「あ、はい」 「なんだよ、さっきから敬語だの遠慮みたいでキモイなぁ…」 「失礼な!レディなのよ!!?」 「なーにがレディだよ、くくっ…面白」 「ふんっ!ほら!早くしなよ!早く!」 「へいへい、今に見とけー?」 この時ばかりはゲームに夢中で帰りの約束なんて忘れてしまってた 「だーっ!!強いいー!!」 「ふっ…どーだ!!」 「こんのぉー!」 「あッ!馬鹿っ!!」 彼の制止も束の間、私の肘が飲んでたオレンジジュースにぶつかりそれが運悪く宙に舞い バシャン…という水音が部屋中に鳴り響いた 「お、おい大丈ー…」 彼の目が大きく開き、顔が明らかに紅潮してるのが分かる 「ん…大丈夫、真弦?」 「あ、いや…そのっ…」 「 ん?…え?」 自分の状態を再確認して気づく 水滴が滴る中、うっすらと見える下着、柑橘の甘い匂いが漂い、少し…酔いしれそうになる
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