1.赤い糸が繋がった日

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「ッ?!」 「…た、タオル…持ってくる、から」 そう言ってその場を離れる彼 とりあえず着ていたカーディガンを脱ぎハンカチで拭いているとゆっくりドアが開き なるべく視線合わせないように顔を赤らめる彼がタオルを差し出してきた Tシャツも一緒に出されていた 「これ、クリーニングして返すね」 「お、おうっ…ッ…!」 「??なに?…ッ?!」 私が着替えようとボタンに手をかけた その一瞬だった 気づいたらベッドに押し倒されて、彼が上に覆い被さるように私を見下ろしていた。 「み、真弦…?」 「無防備…過ぎだろ、わざとなの?」 「な、に言って…ッ!!」 なぞる様にシャツ越しからゆっくりと生暖かい感触が伝う 「俺、もう子供じゃないよ」 「や、やめっ…やめて…」 「その割に身体熱いよ?ねぇ…そういえば"約束"忘れてないよね?」 「や、くそく?…ッ!」 画面を見ると 既に私がKOという文字が表示されてて 「ずっと、ずっと…大切に守ったから、俺の彼女になってよ」 「なっ…んぅッ?!」 私の言葉も遮って唇に生温い感覚だけが残る 私、キスされてる? 「ん…んんッ…はっ…み、つ…る…」 「好き、好きだッ…俺だけ見て…」 「まっ…て…ちょっ?!」 「へぇーめぐちゃんめっちゃ俺好みの下着着けてんじゃん」 ボタンをゆっくり外していく手が色っぽく見えて身体が跳ねる私の身体
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