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「…ありがとう、戻ってきた」
「私すんごく喉ガラガラになってきたんだけど…これしんどいやつじゃないかな…」
「今日1番張り切った声してたな…申し訳ないが着くまで我慢してくれ」
「着いたら真っ先にお水だけでも飲ませてね…」
会場に入るとオードブルやドリンク、様々な料理が立ち並んでいて、何も食べてない私はお腹が鳴りそうな勢いで食欲がそそる。
「挨拶したら好きなの食べな?」
「そうさせて頂くわね」
「萌夢さん!」
「知葉(ちよ)様!こんちには、お久しぶりです。」
「先程沢山お話させて頂いたわ!とても良い御両親で私も楽しませて頂いたわ!ありがとう」
「いえいえ、とんでもないです!」
「ところで萌夢さん喉枯れてるわ…!喉にいいドリンク用意してあるからそれ飲んでスッキリしてくださいな」
「ほんとにありがとうございます!とても助かります…!」
彼は私の両親に挨拶に行ってる間にちょこちょこ腹ごしらえをして、知葉様に頂いたドリンクを飲み喉の調子を良くしたところで、本格的な会食が始まった。
「本題に入ろうか、萌夢?ちょっとおいで」
「?どうかしたの?」
「結婚式について話し合おうか」
「あ、そうだね…資料今取り出すね」
「萌夢さんはほんとにしっかりしていますな、次期秘書とかどうかね?」
「そんなそんな、私に相応しいか…」
「萌夢さんなら全然キャリアウーマンって感じだからやっていけるわよ!ねぇ愁」
「そうだな、自分としては欲しい人材だし、嫁に嫁いでくれるならそれもいいなって思う。」
「け、検討させて頂きます」
結婚式の話が淡々と進み、予定としては3ヶ月後に挙式の予定でその後に婚姻届を出して見事に私はゴールインという形をとる。これが幸せなんだと世間一般は思うんだろうな…
「じゃあその予定で進みますが萌夢さんの御両親はよろしいでしょうか?」
「えぇ、大丈夫よ」
「むしろ、ほんとに萌夢をよろしくお願いします」
「いえいえ…!では、こちらが手配しますのでまた詳細は追ってご連絡させて頂きますね。」
私の両親は合意して貰い、正式に話が終わり、私も彼もほっとひと息しこの日の会食は終わった。
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