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カランカランと鈴の音が鳴る
「いらっしゃ…おおっ!!めぐちゃん!!!久しぶりだね!」
「お久しぶりですマスター」
変わってない内装と、少し老けたマスターの櫻井さん
「あの、茉莉紗(まりさ)は?」
「奥に居るよ、いつものでいいかい?」
「ありがとう、うん、いつものお願いします。」
足を進めると奥の窓側に彼女は座っていた。
「あっめぐー!!」
「まり!!久しぶりね」
「ほんと!!あれからだと…5年?!」
「早いもんだねー、まりなんか大人っぽくなったね。髪が伸び過ぎ!」
「そんな事ないよ?!!めぐこそ結婚するって聞いてびっくりしたよー!」
「主にその話が多そうね…ありがとう」
「ふふっ…!まぁそれはおいおい今度お泊まりするからじっくり聞くとして」
「ん?今日は違う話なの?」
「うん、違う話かな…あれよ、ちょっと懐かしい場所に来たわけだし」
「そうね、ほんと、懐かしいわね」
ちょっとの沈黙の間にタイミングよくマスターが席まで来た
「はいマスター特製の幸せマキアートだよ!もうCLOSEにしておくからゆっくりしてってね。ディナーメニュー置いておくね!」
「ありがとうございます!」
「じゃあ、ちょっと昔話でも…しよっか」
「うん、そうだね」
彼女、杉浦茉莉紗(すぎうらまりさ)は高校から出会った唯一の仲良しさんであり1番の理解者であって、あの日の事を偶然見ていた人物だ。
さて、ここからはちょっと5年6年…うんと遡って8年前の話をしよう。
「はぁ、このマキアート変わってないね。」
「この南瓜のケーキも変わってないし、ここがやっぱり落ち着くよね」
「そうね、あの日も…それより前の出会った時もよく行ったよね」
「入学式だっけ…?」
「そうそう、入学式!!あんなハチャメチャな出会いは今でも覚えてるわよ」
「そんなんだったっけ?」
「まりの記憶はどんなんだったのよ」
「うっ…まぁでも、懐かしいね入学式のあれは」
「そうね…」
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