1.赤い糸が繋がった日

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-8年前- 「んん…むにゃ…ふふっ…」 アラームが劈くように鳴り響く中、全く起きようとしない私に母親は 「めーぐー!!そろそろ起きないと入学式行けないわよー!?」 チャイムが鳴る、母親は呆れながら玄関に向かう 「真弦(みつる)君!おはよう!!」 「おはようございます、朝電話しても出ないからめぐは寝てる感じかな?」 「そうなのよー!いつもの様にたたき起こしてくれるかしら?」 「承知しました」 「朝ごはん出来てるから起こしたら食べてって!」 「いつもありがとうございます…!」 きぃっと鈍い音が鳴る 「はぁ…おーい、めぐさーん、起きろー」 「んーあとーひゃっぷーん!」 「…よし、今日も力ずくでいくか」 彼は布団を一気にとっぱらい寝ている私の上半身と下半身の間に跨る。 「はーあーあーあー!!!起きろばかめぐ!!!!!!!」 思いっきりお腹のツボを力ずくで押して私を起こす 「ッッ?!?!?!?!ほぁぁぁあっ?!!?!」 あまりの痛みに目が一気に覚め、怒りが芽生える 「おはようございますめぐさん、今何時でしょう?」 彼はそう言って時計を眼前に差し出す 「し、ちじ…45ふん?!?」 「早く着替えて準備して下降りて来てね、無論10分でね?」 不気味な笑みを浮かべて下に降りる彼 「おかーさん!!!!なんで起こしてくれなかったの!!!?」 「起こしたしアラームうるさいくらい鳴ってたのに起きないめぐが悪いでしょう?」 「お、10分ぴったしじゃん、おめでとうー自転車後ろ乗っけてやるよ」 「ッ!!あり、がと…みつ…」 「にしても、ジャケットブカブカじゃね?」 「お母さんに言って…」 「大きくなるって想定してるからね!さ、二人共制服似合ってるから早く行きな?」 「和香菜ママごはんありがとうございます!いってきます」 「お母さん後でね!いってきまーす!」
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