1.赤い糸が繋がった日

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遡る事2時間前 入学式が終わり、私は職員室に用を思い出してた時にクラスメイトから先生に学校の案内用紙を渡しそびれたらしくついでにと、お願いされたのでそれも含めて職員室に向かう途中の出来事だった。 ぞろぞろと上級生らしき人が私を囲い始めて今まさにめんどくさい状況に陥ってる訳である。 「あ、の、離してくれます?!」 「君可愛いよね?!新入生かな?」 「あれじゃない?新入生代表の子じゃない??」 イキリオタクそうな顔して言われると笑いが出そうな勢いまで出てきてる訳だがそろそろお前らの股間を不能にしてやろうかって思いつつなんとかして職員室までたどり着けないなという思考まできてる。コレに気をつけろって言われて何億回も気をつけてきたがまさかここでくるとは思わないだろうてくらいに今絶賛困っている訳であって、更にめんどくさくする行動をする1人の女子生徒が現れる。 「何してるんですか!!!!女の子1人相手にタイマンなんて以ての外ですよ!?」 …は? 私はもちろん、そこに居た囲い集団(イキリオタクそうな顔のヤツら)や周りの生徒も呆気らかんとした表情で女子生徒を一斉に見た。 「いやあの別に困ってるけど困ってな「今日から大切な親友になる人を放っておけません!!!私が相手になります!!!!!」 人の話を聞け、んでもって構えるな。ほんとに怖いからそれ!?って言いそうになったがホントに数人の上級生相手に傷一つ着かずにどんどこ倒しちゃう辺りこの人本物だって思ってしまった。彼女は 「黒帯なんでこれくらい平気ですよ!真堂さん!」 なんて言うもんだから、惚れてしまいそうになった。 「貴女の名前は?」 「杉浦茉莉紗(すぎうらまりさ)貴女と同じクラスになる新入生です。よろしくねめぐ!!!」 「…うん、よろしく。…まり」 照れながら私達は握手した、もちろん先生に怒られたけどこんなハチャメチャな出会いのおかげで大切な親友になれたと思っている。 これが彼女との出会い。
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