例えばそれが恋だとしても

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ジリジリと詰め寄られて、一歩一歩後ろに下がるけど、すぐに私の背中は窓に貼り付いてしまった。 メガネの奥のコータの真剣な目。 こんなコータ、見たことなくて・・・そのせいなのか、先輩の名前を出されたからなのか、とにかく私の心臓は壊れそうなくらいドキドキしっぱなし。 「別にどうでもいいじゃん!」 なんかよくわからない展開に耐えられなくて、無理やりコータを振り払おうとしたら、私の手がコータの頬に当たってしまった。 「っ・・・ごめん」 白い肌の一部だけ赤くなった頬。 外れたメガネ。 顔を上げたコータが、私をもう一度真っ直ぐに見つめてきた。 「例えば・・・」 やだ。 なに、これ・・・。     
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